ふじのくに移住ポータルサイト

  1. ホーム
  2. ダモンデ教授の会いたいもんで!
  3. 千葉県から浜松市へ移住 菅原さん

vol.32 千葉県から浜松市へ移住 菅原さん

掲載日 2018年12月12日
Iターン
単身

浜松の“やらまいか精神”のもと、新しいコトを始めに単身移住

日本第2位の市域(※2018年12月現在)を誇る静岡県浜松市。軽自動車、オートバイ、国産ピアノ、テレビなどは、浜松で日本で初めて開発された技術・製品。世界を舞台に活躍する大企業から、高度な技術を有する中小企業などまで、多彩な企業が集積し、ものづくり・産業が盛んな町です。
また、徳川300年の歴史を刻む出世城・浜松城を抱く「浜松城公園」は、市民のセントラルパークとして憩いの場。森に囲まれた桜の名所でもあり、公園内ではリスや野鳥などのかわいい動物たちを見かけることができます。浜松城の前身・引馬城(ひくまじょう)の跡地に建つ東照宮は、天下人となった徳川家康公と豊臣秀吉公が訪れたパワースポットとして、最近、SNSなどで話題になっているスポット。縁にあやかり、浜松で新しいコト・モノを始めてみるのもよいかもしれません。
菅原岬(すがわらみさき)さんは、千葉県から浜松市へ単身移住を機に、浜松の“やらまいか精神” (=浜松を象徴する言葉。浜松で産業・文化を発展させてきた先人たちの精神を引き継ぎ、果敢にチャレンジする精神のこと)のもと、農業・産業のフリーライターとして起業しました。移住にまつわる経緯や浜松の魅力について、お話を伺いました。

最初に静岡県を訪れたきっかけを教えてください

千葉で育ち、大学卒業後は、東京の不動産企業へ就職。タイで現地法人設立代行業を執り行うなどキャリアを重ねてきたのですが、タイから帰国後、このままこの仕事を続けるかどうか迷いが生じました。もともとオーガニックに興味があり、地球や環境、人に優しい暮らしをしたいという想いがあったんです。辿り着いた答えは「農業」というワードでした。まずは農業に関わることをしてみようと、住み込みで働かせてもらえる農家さんを探しました。
2016年8月、東京の有名企業に勤めた後、静岡県湖西市(こさいし)で有機農業を始めた知り合いの農家を訪ねました。地球と人の暮らしについて考えながら自然農法を実践している方で、50〜60品目といった少量多品目を生産している方。これが静岡への初訪問となりました。目の前に広がる浜名湖がとても印象的でした。こちらには数週間滞在し、農業の手伝いの合間に、浜名湖でのSUP(スタンドアップパドルサーフィン)や、浜松のブランド牛「三ヶ日牛」のハンバーガーなどの湖西や浜松がある浜名湖周辺の観光も楽しませてもらいました。

浜松との出合いについて教えてください

湖西の農家さんから「浜松でおもしろいことをやっている人がいるから、行ってみたら」と紹介してもらったのが、トランジション・タウンを実践している浜松にある地域団体。トランジション・タウンとは、人間にとって持続可能な環境社会を作る活動を行うコミュニティのこと。2016年9月、トランジション・タウンの体験ツアーが浜松で開催されたので、2泊3日で参加しました。このツアーでは、フォレストガーデン(=食べられる森の菜園)や、古民家を改装してジビエ料理を提供しているカフェを訪ねさせてもらいました。
浜松は、持続可能な社会づくりを目指した取り組み・活動をしている方が多い市でもあります。浜松市は国内では4番目となる「フェアトレードタウン」に認定されたり、江戸時代から続く伝統織物「遠州綿紬(えんしゅうめんつむぎ)」や浜松市天竜区の地域材「天竜杉(てんりゅうすぎ)」を新設のカフェなどにさまざまな形で転用したりと、行政・民間・市民ともに活動が盛んです。
このツアーを機に、浜松の人々の温かさや、浜松が日照時間が長く温暖な気候であることを知りました。コンビニの店員さんが気さくに話しかけてくれたり、自分がやりたいことを伝えると新しい場所・人・モノを紹介してくれたりと、人も環境も本当に暖かい場所です。かつて、人と人が出会う東海道の宿場町「浜松宿」として栄えたことも影響しているのではないでしょうか。
浜松を訪れた後、愛媛で無農薬で栽培するミカン農家、島根で有機的に牛を育てている畜産農家、静岡県富士宮市(ふじのみやし)の地域コミュニティの他、地元・千葉県の2か所の農家と、全部で7か所訪れました。でも、浜松が忘れられなくて…。2017年2月に東京の移住相談センターを訪れた後、その年の春に再度浜松を訪れ、家を探したり、ハローワークへ行ったりしました。そして、2017年4月に浜松へ移住してきました。

浜松での仕事について教えてください

浜松のハローワークの方がよい方で、希望に合いそうな仕事を紹介してくれました。はじめは浜松の地域起こしに関わるような仕事に携わっていたのですが、そこで出会った方々が、浜松のこと、日常のこと、食のこと、町名のことなど、いろいろなことを教えてくれたんです。おかげですっかり浜松に詳しくなり、一層、この町が好きになりました。
東京での仕事を辞めてから得たさまざまな経験を、友人や知り合いに見せるために文章に起こしていたのですが、これを見た友人が「ライターをやってみたら」と会社を紹介してくれたんです。大好きな浜松や浜松の農業・産業の紹介できたらと思い、ライターとして起業することにしました。浜松は、実は農家の軒数が全国的にもトップレベルの地域。さまざまな作物を生産していて、若い農業の担い手も増えて来ているそうです。この豊かで充実した浜松も魅力をもっとたくさんの人に伝えられたら。そして、東京でのキャリアを活かし、浜松ブランドのピアールすることでもっと浜松を盛り上げるお手伝いができたら。そう思いながら活動をしています。
浜松は、私にとって「飽きない町」「裸一貫で生きていける場所」です。自分のアイデンティティーを形作る上でも、理想的な場所だと思います。まだないサービスがたくさんあり、新しいコト・モノを始めるのによい場所ではないでしょうか。市を挙げて起業を応援してくれていますし、家賃が安いのも魅力ですね。私は浜松市の創業支援関連の制度を利用し、創業についてのノウハウを勉強させてもらいました。浜松市ではさまざまな制度を用意していると思うので、起業に興味がある方は調べてみるといいと思います。最近は、個人事業や第二創業、子育て中のママによる起業も増えているようで、浜松がどんどん盛り上がってきているようです。

浜松へ移住を考えている人へアドバイスをお願いします

長い人生の中、自分がどう歩んでいきたいかを形成し、逆算して考えることが大事だと思います。移住後に後悔することがないように、事前に自分がその土地で仕事をして生活するという将来設計をきちんと立てていれば、その過程で起きる細かいことはあまり気にならないと思いますよ。
また、浜松の人は、とても世話好きな人が多く、周囲に自分の考えや希望を口に出していると、周りが夢を叶える手助けをしてくれることも多いと思います。特に浜松の場合は、市による起業支援や金融機関のサービスが充実している印象がありますし、意見や話を聴いてくれる人が多いと思うんです。他の場所では100回言わないと叶いにくいことも、ここなら“やらまいか精神”があるので時には1回で実現できてしまうことも。この“やらまいか精神”があったから、私も浜松に裸一貫でやって来ても夢が叶えられたのだと思います。浜松の“やらまいか精神”で、新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。