ふじのくに移住ポータルサイト

  1. ホーム
  2. ダモンデ教授の行きたいもんで!
  3. 柿田川湧水群(柿田川公園)

柿田川湧水群(柿田川公園)

取材日 2018年01月24日

富士山が育んだ「柿田川」の名水に出合う

沼津市と三島市の間に位置する駿東郡(すんとうぐん)清水町。新幹線が停まるJR三島駅にも近く、交通の便が良い町です。また、小さい町ながらも人口が多く、病院、商業施設が充実。住みやすい町として人気があります。

清水町には、「国指定 天然記念物」をはじめ、「21世紀に残したい日本の自然100選」、「日本名水百選」、「ふるさと いきものの里 100選」、「静岡県のみずべ100選」と各方面から高い評価を得ている「柿田川」があります。湧水量は日本一で、日量約110万トンともいわれています。

名水として名高い柿田川の水は、清水町をはじめ、沼津市、三島市、熱海市、函南町の水道水として広く供給されていますが、飲料水としてはもちろん、日常生活で欠かせない料理・洗濯・入浴などで当たり前のように名水を使えることは、この地域で生活していく大きな魅力です。

柿田川の水は、およそ30年前の富士山周辺に降った雨や雪(※)が、8,000~1億1,000年前の富士山噴火によりできた溶岩の中を通り、地上に湧き出ているといわれています。
柿田川の源流となっている湧水群の周辺は、柿田川公園として整備されています。訪れた際はまず、「ドライブイン 湧水の道」内にある観光案内所・わくら柿田川(清水町観光協会)を訪れるのがお勧めです。伊豆石でできた歴史を感じさせる蔵をリノベーションした建物で、柿田川公園のお勧め順路や柿田川の詳しい情報が記された資料のほか、静岡県東部を中心とした観光案内を入手することができます。
「ドライブイン 湧水の道」には、清水町の特産物の販売を行う店や、湧水を使った豆腐が自慢の食事処・カフェなどの複合施設のほか、湧水を汲める水汲み場もあります。

柿田川の最上流部にある第一展望台は、数十カ所で水が自噴する様子が見られます。11月下旬〜12月中旬頃には、アユが遡上して産卵する様子を見ることもできるほか、運がよければカワセミに出会えるかもしれません。
第二展望台からは、井戸の跡から湧き出る柿田川の湧水の様子を見られ、日光と砂と空の色が作り出す、幻想的な水色を楽しむことができます。観光情報誌などでよく紹介されている姿の多くは、ここから撮影されています。この井戸の跡は、昔、紡績・製紙会社が利用していたものの名残です。井戸跡は舟付場でも見ることができます。

芝生広場や湧水広場にある湧水場は、水深が浅く、ゴールデンウィークや夏季は子どもたちの遊び場に。6月にはホタルが舞い、秋にはいたるところでドングリを拾うことができます。
公園内には、水を司る神として、また縁結びのパワースポットとして知られる京都「貴船神社」から、御神霊を勧請し祀った場所も。触れると縁結びのご利益があるとされる「おむすびの石」も人気です。なお、観光案内所・わくら柿田川では、水に浸すと文字が浮かび上がってくる「水みくじ」を販売しています。

柿田川は、季節によっては淡黄色の梅の花に似た植物「ミシマバイカモ」や、緑色を帯びた金属のような光沢が美しい昆虫「アオハダトンボ」を観察することもできます。いずれも、今では柿田川流域でしか見られなくなった貴重生物。近年、外来種が入り込み、これらの貴重生物のすみかを奪っているため、国や清水町、自然保護団体、地元住民の有志参加者により毎月駆除作業を行なっているそうです。

柿田川公園の周辺一帯は、かつて徳川家康公が隠居所として駿府城から移り住む計画を立てた「泉頭城(いずみがしらじょう)」 があったそう。縄張りまで命じていましたが、結局は家康公の死により、築城されることはありませんでした。他にも柿田川には家康公にまつわるエピソードがいくつか残されていますので、興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。

※国土交通省のトリチウム分析による

柿田川湧水群(柿田川公園)

住所
静岡県駿東郡清水町伏見71番地の7
電話連絡
055-981-8224(清水町都市計画課)
□駐車場/普通車50台(1回200円)