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vol.7 東京から浜松へ移住 矢野陽介さん・科豆沙さん夫妻

取材日 2016年02月19日

気がついたら、こんな山深いところに(笑) きっかけは人との出会い、ご縁です。

静岡県民でも知らない人が多い、浜松市天竜区の南西部に位置する熊(くま。地元の人は「くんま」と呼ぶ)へ移住したのはなぜですか?

(陽介さん)私は愛知県の出身で、妻は東京都出身。静岡はその中間地点で、元々遊びに来ることが多かったんです。結婚を機に「田舎に住みたい」と思い、三遠南信エリアで探している中、熊を訪れる機会がありました。その時、道の駅で出会った熊のお母さんたちがイキイキと働いているのを見て感動し、迷うことなく移住を決めました。

移住前に住んでいた東京と熊との比較、魅力などを教えてください。

(陽介さん)田舎に移住した今も経営コンサルタントを続けています。ただ、活動の中身は大きく変わりました。東京等の都市部を中心に活動していた頃は、自分の暮らしている地域について今ほど意識はしていませんでしたが、出会った方々に感化されたこともあり、地域づくりなどの活動にも参画して、コンサルタントとしての在り方や生き方を柔軟に改めました。地域のみなさんの団結力には本当に驚かされます。地域を思うあまりに衝突するようなことがあっても、切り捨てるようなことはありません。「継続は力なり」と、融和しながら一緒に歩みを進めていくんです。都会ではドライになりがちな人間関係ですが、限られた人員で力を発揮するための知恵、文化の息づく魅力的な地域だとつくづく実感しています。

(科豆沙さん)ジュエリー作家をしていまして、東京で活動していた頃は、お客様に店舗を訪れていただきながら作品づくりをしていました。熊に移住してからは、ジュエリー作家として地域に貢献しながら活動する道を探っています。例えば、都市部と山村の交流を促進するために古民家で教室や展示会を開いたりして、地域との繋がりを大切にしながら活動の場を広げています。静かな制作環境もそうですが、豊かな自然や人との繋がりから受ける刺激や創作へのインスピレーションは、熊で暮らさなければ得られなかったかな、と感じています。

生活や子育ての環境はいかがですか?

子どもが泣いていても、歌いながら散歩していても、周りを気にしなくていいので、のびのびと過ごしています。自然が身近で、季節の移ろいを日々感じられるのもステキですし、地域の人みんなで子どもを可愛がってくれるのもありがたいです。生活面は、人も気候もあたたかいのがまず魅力。雪は降りますが、東京で15cm積もるのに比べれば大したことはありません。熊で採れるお茶は、全国茶品評会で農林水産大臣賞を受賞した、日本一おいしいお茶です。最高のお茶を産地の水で飲むのがとってもおいしい! 山で採れる野菜も、香り豊かだったり、柔らかくてみずみずしかったり……とにかく、熊に来るまで分かっていなかったことばかりでした。

移住を考えている人にメッセージやアドバイスをお願いします

正直、不便さや愚痴もあります(笑) でも、それを含めても、楽しく幸せに暮らせています。私たちも移住するにあたり、色々と悩みました。でも、物理的なことは考えても仕方がないし、色んな問題もあるだろうけど、先ず「いいなぁ」と感じる気持ちを大切にして熊で生きていこう、と決めました。どこで暮らしても、地元の人たちとの信頼関係が基本になると思います。移住先を探す際、地元の人たちと出会ってみて「いいなぁ」と思ったら、一歩進んでみてもいいんじゃないかと思っています。私たちも、最初はちょっぴり山里のある田舎をイメージしていたのに、熊の人たちと出会ったことで、思ってもいなかったこんな山深い場所に住むことを決めていましたから。

矢野経営コンサルティング 矢野陽介

愛知県豊橋市出身。2005年に矢野経営コンサルティングを設立。2011年、結婚を機に科豆沙さんと東京から浜松市天竜区熊へ移住。

ジュエリー作家 矢野科豆沙

東京都出身。1998年にGIA.GG取得。現在は熊に工房を構える。